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NO。8 三方一両損  (2001.12.24)
 
 左官の金太が大工の吉の三両入りの財布を拾い、届けに行く。吉は、財布と中の印形・書付は自分のものだが、三両は自分のものではないと受け取らない。金太もそんな金は要らないと大喧嘩になる。双方の大家も中に入るが始末がつかず、恐れながらと奉行所に訴え出る。お白州でも双方共に「受け取れ、受け取らぬ」の押し問答。 大岡越前守は三両を一旦預かり、自分が一両加え四両にし双方に二両ずつ分け与え一件落着。この三方一両損の裁きが終ると、お奉行は二人に食事を与える。

 越前 「空腹といっても、ガツガツ食べるなよ」
 金太 「分かっております、おおかぁ(大岡)食わねぇ」
 吉  「あぁ、たった越前(一膳)」  お粗末さまでした。
落語の世界の有名な「三方一両損のお話」です。

 難航していた医療保険制度改革は患者、医療機関、各医療保険(国民が何らかに加入している)が痛みを分かち合う、小泉首相が強調する「患者も負担が増えるかも、病気になっていない人も保険料が増えるかも、お医者さんも収入が減るかも知れない」の三方一両損で一件落着。

 医療保険制度は今、危機的状況にあります。国民医療費は30兆円を超え、そのうち70才以上の高齢者分は40%弱・13兆円弱と増えつづけています。こうした高齢者医療費を補うためその7割を拠出している政府管掌健康保険、国民健康保険、大企業の健康保険組合等の医療保険財政は、保険収入の伸び悩みと相まって大幅に悪化しています。

 医療保険制度改革は、国民の誰もが保険証さえあれば、必要な時に必要な医療を公平に受けられる素晴らしい医療保険制度を守り、国民の更なる健康と福祉向上に資するための改革です。

 しかし保険料の自己負担増を強いられ、将来の更なる負担増も予測される患者、そして保険料の実質的値上げも間近い、どうも国民負担増に偏っている感は否めません。

 「三方一両損」の落語の世界では、「吉」と「お奉行」は実質一両損、実質一番得をしたのは、誰が考えても「金太」。医療保険制度改革で、実質一番損をしたのは誰?、実質一番得をしたのは誰?
国民、医療機関、国、大企業から適当な語句を選んでみましょう。
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