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NO。78 毎月分配型投資信託の秘密  (2003.4.28)
 「毎月、年金感覚でお小遣いが貰えます!年金の代わりにどうぞ!」そんなキャッチフレーズで「毎月分配型投資信託」が齢者をが高まっていま1000万投資して毎月3ー5万円の月間分配金が魅力となっているようです。
 
 「これまで株式や投資信託に何度裏切られたことか、元本が減って戻って来て、あとで悲しんでも後の祭り」、そう嘆く高齢者が何と多いことでしょう。
 人生90年時代も目前の長寿時代、1400兆円ともいわれる金融資産の約6割を保有する60台以上の高齢者にとっては、お金は長い老後に備え、できるだけ減らしたくない取り崩ずしたくない、しかし毎月の年金だけでは生活にゆとりはない、夫婦で時には旅行や食事に出かけたい、孫にもたまにはお小遣いを上げておじいちゃんの権威を守りたい、しかし預貯金ではゼロ金利と同じで頼りにならない、そんな高齢者にピッタリであったのが「毎月分配型投資信託」であったのです。毎月確実に分配金が受け取れるなら、元本が変動しようと気にはしない、もし元本割れの含み損ができても売却しなければ損も確定しない、もし何時の日か自分が死亡して相続となっても相続人の取り分が減るだけ、そんな割り切りもあるようです。

 「毎月分配型投資信託」、外国債券に投資をし、その債券から得られる利子を毎月決算し分配金として毎月支払をします。1997年6月にアライアンス投信が設定し日興コーディアルが羅針盤という商品名で販売した商品を皮切りに、その年の12月に国際投信投資会社により設定された「グローバル・ソプリン・オープン(毎月分配型)」が毎月分配型の人気に火をつけ、現在36本が設定されるまでになりました。対象とする外国債券はソプリン債と呼ばれる海外の各国政府や政府機関が発行する国債、世界銀行やアジア開発銀行などの国際機関が発行する格付の高い債券などが主流ですが、最近では公社債や社債、金利は高いが格付けは低い新興市場国の債券などへと対象は広がっています。
 

 去る4月25日、
日経平均株価は1982年11月以来の最安値7700円を割り込み20年前の水準に戻ってしまいました。また、投資信託協会の発表によれば3月末の投資信託は純資産総額は34兆4千億弱とその減少は止まるところを知らずほぼ20年前の水準に戻り、ピークの2000年6月の60兆4千億と比べても約4割弱の減少となりました。株式投信や公社債投信そしてMMFの減少が顕著であり、反して毎月分配型投資信託やETF(上場投信)の伸びは際立っています。

 投資情報サービス提供のモーニングスター社が発表した
4月21日付の投資信託の純資産残高ランキングによれば、1位は国際投信投資会社の「グローバル・ソプリン・オープン(毎月分配型」:純資産総額 1兆6千億円2位は野村投信の「TOPIX連動型上場投信」:資産総額 9千3百億円、3位は日興の「上場インデックスファンドTOPIX」:純資産総額 8千6百億円と続きます。
 また
毎月分配型投資信託のジャンルで見れば1位は国際投信投資会社の「グローバル・ソプリン・オープン(毎月分配型」:純資産総額 1兆6千億円、2位はアライアンス投信の「愛称:NKコンパス(羅針盤)」:純資産総額 1280億円、3位はこれまた国際投信投資会社の「グローバル・ソプリン・オープン(3ヶ月分配型」:純資産総額 1千億円と続きます。
 
国際投信投資会社の「グローバル・ソプリン・オープン(毎月分配型」は投信に君臨する百獣の王ライオンと言えるダントツの実績です。 
 
 
金融商品には必ずリスクはつきものです。「毎月分配型投資信託」は外国債券への投資ですので当然為替変動の影響を受けます。また債券ですので、特に新興市場国の国債などは記憶にまだ新しいアルゼンチン債のように債務不履行の恐れもないとはいえません。また金利上昇局面では基準価格(時価)が下がる恐れもあります。
 
しかし、一番注意しなければいけないのは、いつまでもこれまでのように安定した分配金が支払われるのか?、ではないでしょうか。運用悪化に注意を払う必要があります。無理をして高い分配金を支払うため、結果として元本を減らしてしまう「タコ配」の懸念もないとはいえません。

 東京証券取引所が主催する「投資信託を通した新たな投資層の拡大のための意見交換会」にても、「年金代わり」という売り方とまたその仕組みやリスクについての説明が充分でないの2点について懸念の意見が交わされています。
 安定した分配金を欲しい、しかし元本は割り込んでほしくない、そんな虫のよい話はないと考えて投資するのがベターではないでしょうか。
 少々過熱気味、設定乱立気味なのかもしれませんね、ご注意!ご注意!
 


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