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NO。66 個人向け国債の多様化時代  (2003.2.3)
 
 俳優の松本幸四郎さんや小雪さんが宣伝ポスターで、「どこから見ても、安心・手軽。新しい国債。」、と売り込む「1万円個人向け国債」の第1回の予約受付がいよいよ本日2月3日から始まります。
 
 「1万円個人向け国債」は10年満期、1万円から購入でき、利子は実勢に応じて変動する変動金利、初回の適用利子は0.09%に決りました。半年ごとに利子が支払われ、中途換金は発行から1年経過すれば国が元本で買い取ってくれます。初回は3千億の発行でその後年4回発行されます。
 
 メリットばかりではありません。大きな留意点は3つ
かって10年預ければ倍になった郵便局の定額貯金のようなものと誤解されている方もいますが、全く似て非なるものです。利息が元本に再投資され利息が利息を産む複利商品ではありません。半年ごと支払われる利息を上手に管理しておくことが大切ですし、当然利子には20%の源泉徴収があります。満期には元本が償還されるだけで元本は決して増えません、もし10年間にインフレが進んだとしたら?」。また、途中換金はできますがその際にはペナルティとして直近2回分の利子相当額(源泉徴収前)が差し引かれますので、元本を割り込むこともあるのです」。また「ペーパレスの国債ですので取引金融機関に国債専用の口座を開設しなければなりません、タンス国債は認められませんね」

 人気を当てこんだ民間金融機関が財務省に多額の販売枠を申請、3千億の販売に対して10倍超の約3兆円に達したとのこと。個人投資家の反応はどうなのか興味深々というところです。

 また本年度後半には「物価連動債」の発行が計画されています。インフレ連動国債とも言い、欧米ではウエイトを高めつつあります。満期は10年で、利子は固定制で半年ごとに支払われます。ただし、償還時の元本は発行時から償還時までの消費者物価指数の動きに合わせて増減します。途中換金の場合の元本は、それまでの消費者物価指数の増減と償還までの予想増減率で決まるのです。
 大きな留意点は元本は保証されていません、物価指数に合わせ変動しますので、元本を割るという場合も有りえるのです先行きインフレが見込まれるときには有利といえますが、反対にデフレが続くとすると不利?

 長期金利が過去最低を記録する中、反対に国債の市場価格は上昇し金融機関などの資金は国債市場に大量に流入し「国債バブル」の様相を見せ始めており、いつかバブルが弾けて国債の暴落が始まるのではと懸念され始めているのです。
 まして、国の借金が700兆とも800兆ともいわれ、それを支えるためには国債発行に頼らなければならない財政破綻状況が国債の信用不安を加速もしています。
 
 本年度、新規と借り換え等で約140兆の国債発行が計画されているのです。確実に円滑に発行するためには、また安定して長期に保有し続けて貰うためには、これまでのように金融機関だけを頼っていても不安、1400兆円といわれる金融資産を持つ個人に国は目を着けたのです。まして、個人の国債保有割合は、たったの2.7%なのです。
 
 国の狙いどうりになるのでしょうか、そうは問屋が卸さないのでしょうか、ババ掴みにだけはなりたくはありませんね、慎重に!慎重に! 


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