HOME  FPとは? コラム プロフィールとFP倶楽部  講演と執筆
福井から情報発信! ウイークリーおもしろコラムは如何ですか?なんとしても1年は継続します。ご意見お寄せください。

 NPO法人 日本FP協会会員
 ファイナンシャルプランナー
             
CFP® 認定者
ご意見、ご感想はこちらまで→
NO。60 迷走!ダッチロール!新証券税制  (2002.12.23)
 
  「悪法も法なり(ソクラテス)」
 天下の悪法とまで批判された新証券税制、抜本的な改善が望まれたにも拘らず、財務省や国税庁は小手先の見直しや改正の繰り返しでお茶を濁すだけ、激しく迷走とダッチロールを繰り返しながらの時間切れ、新年を迎え「悪法も法になります」。

 
新証券税制は申告分離課税に一本化という恒久的な措置とさまざまな投資優遇策としての時限的な措置、そして個人投資家の確定申告の負担を軽減し簡易な確定申告や源泉徴収による申告不要を可能にする特定口座制度が複雑に絡み合い、9月2日に特定口座開設の予約受付がスタートすると、難解な上に更にさまざまな矛盾点や問題点が露呈し始め、個人投資家は勿論のこと証券業界からも新証券税制の廃止や移行凍結、申告分離課税一本化の先送りと源泉分離課税の延長、一連の優遇税制の延長もしくは恒久化などの要望が続出しました。

 時同じくして、9月4日には東京株式市場では日経平均株価が7日間続落の末一時9000円を割り込み19年ぶりのバブル経済崩壊後の安値を記録しました。
 新証券税制がスタートするにあたり、源泉分離課税が利用できる間に保有株式を譲渡してしまおう、複雑怪奇な税制に嫌気をさし株式投資はもうやめようと個人投資家の止まらぬ株離れが一因とも言われました。
 そしてついに11月18日には8344円1銭と下値を更に切り下げてバブル後最安値を記録しました。

 下値が見えない泥沼の証券市場、本来証券市場への個人金融資産の誘導を狙った新証券税制であった筈なのに、その複雑怪奇さゆえに個人投資家の証券離れを招き始めている現実に、証券税制に批判は強まるばかりでした。

 12月13日 与党3党の「新年度の税制改正大綱」が決定されました。迷走とダッチロールを繰り返しつづけた新証券税制は大きく様変わりし新年を迎えることになりましたが、それはソフトランディングだったのか、ハードランディングだったのか、また新しい迷走劇の幕が上がるのは確実でありましょう。


コラム目次へ戻る