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NO。54 雇用保険の財政危機と求職支援セミナー」(2002.11.11)
  去る5日に厚生労働省は来年6月から、@雇用保険料率を現在より0.2%上げて月収の1.6%(労使折半)に、A高賃金の高齢者や自己都合による退職者の失業手当を大幅にカット、B教育訓練給付金の給付率を8割から4割に、上限額を30万円から20万円に引き下げる、等の雇用保険制度見直し案をまとめました。
 保険料はこの10月に引き上げたばかりなのに、3年連続で昨年春と比べて倍になるという保険料値上げは国民に3千億の負担増と給付削減で2千億円の節約を押し付ける計画です。

 この9月の完全失業者は365万人で昨年4月以降増加し続け、5年前に比べると約100万人以上も増えました。今後、景気回復の遅れや不良債権処理の加速で更に失業者は65万人は増える可能性があるとも言われており、ピーク時には約5兆円近くあった雇用保険の積立金は失業者の急増により取り崩されて来年にはゼロになる財政破綻の危機に直面しています。

 本来国民の安心のための年金や医療・介護の社会保障制度、雇用保険のセフテーィネットは足並みを揃えて負担は上げるし給付は減らす案ばかりで国民の不信や不満は積もるばかりです。
 結局は
痛みを感じないお役人や政治家による、痛みをもろに受ける国民のための、痛みの改革」でしかないのです。
 小泉内閣の経済失政のツケ、失業者の動向に対する厚生労働省の見通しの甘さを労働者と企業に負担として押し付ける案にほかならないのです。

 時同じくして、各都道府県で「求職活動支援セミナー」が開催され始めました。ハローワークで求職活動中の雇用保険の受給者を対象に効率的で適切な求職活動を支援し早期再就職に結びつけようとの狙いが込められています。セミナーの内容は再就職準備編と実践編の2本立準備編では@労働市場の状況やハローワークの活用、A早期再就職をめざす心構えや自己分析と自己PRの方法、B求職者の再就職に役立つ情報、など。実践編では@応募書類の書き方と面接の受け方、A各種保険制度や労働基準法の知識、などです。

 今更、応募書類の書き方と面接の受け方を教えてどうなるのという感がしますし、この程度の対策で再就職が進むとは誰にも考えられませんが、厚労省は真面目に再就職促進効果で約900億円の財政改善が可能としています。

 こんな川柳をどこかで読んだ覚えがあります。
「職安で 働かせろよ この盛況」。 


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