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NO。32 ペイオフ、新たな不安
(2002.6.10)
4月1日の朝を静かに迎えて早2ヶ月。ペイオフ、ペイオフと天地がひっくり返るような騒動も今や昔の感がします。
しかし
天災は忘れた頃にやってくる
と言いますが、さてこれからどうなることでしょうか。この2ヶ月を見ると、
預金は大手銀行へ。そして普通預金へとシフト。既に地殻変動は静かに始まっているのです。
全国銀行協会発表によると、5月末の前年同月比預金残高は都市銀行が増える一方で、地方銀行は横ばい、第2地銀は減少、また定期性預金から来春まで全額保護が延長されている決済性預金、特に普通預金に資金が流れ込む動きは顕著です。
そんな中で
全国信用金庫協会は来春に迫ったペイオフの全面解禁の延期を要請
。第2地銀や信用組合が追随しペイオフ延期論が広がりそうな動きです。預金者が今は一時的に普通預金に避難しているが、来春にまた新たな避難先を見つけて移動するのではないだろうか?また「あそこの銀行は危ない」といった風評で簡単に普通預金が流出するのではと、資産内容は健全でも規模の小さな信用金庫や信用組合などは見えない預金者の行動に少なからず不安を抱いているのです。
我が国の個人が保有する金融資産は1400兆円。そのうち約55%が現・預貯金であり、その約80%弱を50代以上の方が保有し、一人あたりの平均保有高は約2200万円と言われています。また、この50代以上の世代は、世界一の長寿国になった日本、長生きの幸せをかみしめると同時に、長生きをどう向き合い、どう生活し、どう備えていくのかに悩む世代でもあります。
またこの世代は公的年金に対する不信感や医療制度に対する不安感は非常に強く、それだけに自分の生活は自分で守るという意識は大変高いのです。
それだけにこの世代は、何かを感じたら一斉に同じ行動を取り自己防衛に走る可能性は否定できません。
金融不安がまだまだ消えない内、また新たな不安が生まれつつあるのです。
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