NO。303 キモノ・トレーダー 19.8.26

 「キモノ・トレーダー」なんて造語が話題を呼んでます。
 
去る3日付の英紙タイムズは「キモノ・トレーダーズ」と題する特集記事を掲載し、「外国為替証拠金取引」(FX取引)に熱を上げる日本の女性たちを取り上げ、「日本のハウスワイフ(主婦)トレーダー たちの動向はいまや国際市場や日本経済にも影響を及ぼしている」とし、主婦やOLなど日本のネット投資家がここ2、3年の間にどっと市場参入した現状を紹介しています

 
一方、「外国為替証拠金取引」(FX取引)などで得た所得を隠し、所得税約1億3900万円を脱税したとして、所得税法違反の罪に問われた東京都の女性に有罪判決が下りましたし、巨額の利益を税務申告していなかった東京都の男性3人に、東京国税局が所得税法違反罪で東京地検に告発していたことが報道されています。
 
FX取引は、元手(証拠金)の数倍から数百倍の外貨を売買し、為替の変動による利益を狙います。例えば、一定の証拠金を預けるとその数倍から200倍、300倍の外貨取引ができますので、1ドル=100円のときに証拠金100万円の10倍の1000万円でドルを買った場合、110円まで円安が進むと、10万ドルが1100万円になり、100万円の為替差益が得られます。逆に90円の円高になれば100万円の損失となるのです。プロでも至難といわれる為替相場を読み、元手の何百倍もの信用取引をするという、「ハイリスク・ハイリターン」の取引なのです。
 例えば、米国のサブプライムローンショックによる急激な円高で個人投資家が多額の損失を被りました。去る17日の東京外為市場では一気に5円近くも円高が進んでおり、116円台でドルを買い、111円で売ったとすれば、証拠金の半分の50万円が吹き飛ぶ。100倍の取引を行っていれば、500万円もの損失を被り、取引を停止して清算を余儀なくされ損切りをした顧客も多数出ています。
 「FX長者が一転大損」 、こんな記事が紙面を飾りました。「海水浴から戻ってきたら大損をしていた」「証拠金がすべて吹っ飛んだ」個人トレーダーからの悲痛な叫びが聞こえます。

 
旺盛なドル買いで円安トレンドの原動力になっていた、「キモノ・トレーダー」「ハウスキーパー・トレーダー」との愛称まで生まれた日本のFX取引ですがが、サブプライムショックを契機に大きな転機を迎える可能性もありそうですね。
 
そういえば、「マダムスシ」「マダム回転寿司なんていう造語も話題を呼びましたね。