NO。298 BRICsへの投資が急拡大 19.7.23
  投資信託協会は、「6月末の外貨建て投資信託の残高は34兆7千億円余りと、前年同月比56.5%増え、ボーナスの支給時期を迎え個人の資金流入が加速している。」と伝えています。
 特に、最近ではBRICsと呼ばれる、インドをはじめとした中国、ロシア、ブラジル(これらの国の頭文字をとったBRICs)への株式投資が拡大しており、投資信託を含めた株式投資残高は2006年末時点で、前年同期比2.3倍の2兆1270億円と過去最高を更新しています。日銀の統計によれば、国別では中国が前年同期比2.7倍の1兆1700億円にのぼり、インドも4割増の4500億円になり、以前は投資額のやや少なかったロシアは2.66倍、ブラジルは4倍強に膨らんだとのことです。
 なぜブリックス への投資に注目が集まっているでしょうか。
 ブリックスの共通点は、国土面積が広く、原油や鉄鉱石などの豊富な天然資源、労働力の源泉となる膨大な人口であり、今後、高度成長を果たし世界経済の中心的役割を果たすのではないかと期待されているのです。
 
モーニングスターはブリックス の未来を次のように分析しています。
  • BRICsは現在世界人口の約42%を占め、生産性の向上によって2040年前後にGDP規模でG7(米、日、独、英、仏、伊、加)を上回る
  •  BRICsの中でトップを走る中国は、教育・インフラ整備で一人当たりの生産性の向上を図り、2010年代半ばに日本、2040年前後に米国を抜いて世界一へ踊り出る
  •  BRICsの中で唯一、2050年まで人口増が見込めるインドは、2030年代前半に日本を抜いて、世界第3位の経済大国へ
  • ブラジルとロシアは、 2050年頃には日本と肩を並べるレベルにまで拡大

 例えば、中国は目覚しい経済成長に伴い数年前から、中国株や中国ファンドへの投資に人気が集まっています。でも、こうした国へ、自分で直接投資するとなると、どの銘柄を買えばよいのか、検討がつかないという人も多いようです。そうした方に人気を集めているのがブリックスファンドです。ファンドであれば、自分で銘柄を選ぶ必要もありませんし、その道のプロが一応運用してくれますので、よいパフォーマンスが得られるはずです。それに、比較的少額から投資を始められるのも魅力です。個人的には他人の力を借りる投資信託はどうも好きではないのですが、これらの国のことをゼロから勉強するのは大変なので、投資ビギナーであれば、まずはブリックスファンドから始めてみるのがいいのではないかと思っています。
 ただし、こうした国はエマージング市場とも呼ばれています。emerging」(エマージング)とは、「台頭し始めた」、「経済発展の初期段階にある」という意味で、エマージング市場とはアジア、中南米、東欧諸国などの発展の途上にある新興諸国の市場のことをいいます。発展途上のため高い運用成績を期待できる半面、経済や市場の仕組みが未成熟であるために、政権交代や急激なインフレ、通貨暴落などのリスクもあり、また先進国よりも株価が大きく変動する傾向があり、損失が生じるリスクにも注意が必要とです。
 ハイリスク・ハイリターンを理解しておかねばなりませんね。