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NO。28 変額年金元年  (2002.5.13)

 去る2月14日に横浜地裁で明治生命に対し、4月23日には東京高裁で東京三菱銀行と大同生命に対して、バブル時代に融資付きで販売した変額保険が「有利性のみ強調、危険性の説明を怠った義務違反」として相次いで賠償命令の判決が下りました。
 相続税対策として9%近い運用利益が出るなどと説明して適切な判断を誤らせ、一括払い込み保険料を行き過ぎた押し付け融資をし、その結果バブル崩壊で大きな損害を被り利息などで借入金が膨らんだとの訴訟への判決であります。

 しかし3年前、欧米で急成長していた
が我が国で商品認可され、アイエヌジー生命によって最初に投入されて以来急速に市場は拡大し、2010年には米国に次ぐ世界2位の30〜50兆円の規模になるのではとまで言われています。暗い過去がある変額保険、国内生保はこれまでは「あつものに懲りてなますを吹く」がごとく変額年金保険には及び腰でありましたが相次いで参入、また日興證券が変額年金全米一のグローバルハートと提携して販売開始すると、昨年末には証券最大手の野村證券とこれまた生保最大手の日本生命が手を組んで参入、そして遅ればせながらと本年1月から大和證券が変額商品世界一のスカンディア生命などの複数生保の商品を販売と、証券各大手は変額年金を今後の主力商品として位置付け、一気に攻勢を掛けてきています。
 そして今秋、銀行窓口でいよいよ生命保険の販売が解禁されます。
まさに変額年金元年の幕開けであります。

 
変額年金保険は保険と投資信託を組み合わせた商品性を持ち、一時払いの保険料を国内外の株式や債券などで構成する複数のファンドに投資して、その運用成果によって将来受取る年金額が変わる自己選択・自己責任の商品です。

 来春のペイオフ凍結完全解禁に伴う資金の受け皿として、2010年には団塊の世代が定年を迎えます。150兆と言われる退職金をターゲットにした50代以上のシニア世代の資産運用・活用の商品として注目を浴びはじめています。生命保険なので運用期間中に加入者が死亡した場合は払い込み保険料相当額を最低保証するタイプが殆どであり、ここにメリットを感じている方も多いようです。また、相続税の非課税枠の適用もあり、さらに積立期間中の運用益は受け取り時まで非課税などの税制優遇があるなどのメリットがあります。これまでの定額の年金保険では対応できない、これからの予想される金利上昇やインフレ時にも対応できるなどのメリットもあります。
 
ハイリスク・ハイリターンの商品です。メリットがあればデメリットは当然付き物。株価低下や為替の変動により受け取り金額が払い込み保険料総額を下回るケース、短期解約時のペナルティや保険会社の破綻によるデメリットもあります。

 
商品の選択は有利性の説明だけでなく、リスクやデメリットの説明を充分求めて納得することが鉄則です。


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