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NO。278 離婚時の年金分割、カウントダウン 19.3.5
 社会保険庁は昨年10月2日から、離婚時の厚生年金の分割見込み額を通知する、粋なサービスを始めました。
 専門の相談員を全国300を越える社会保険事務所に配置しています。10〜12月の3ヶ月で、来訪や電話による相談が1.5万件を超えたとのことです。そのうち約9割が女性からだそうです。

 
情報提供サービスの内容は、@分割の対象になる期間、Aその期間の離婚当事者それぞれの保険料納付記録、B按分割合の範囲などです。情報はご夫婦双方からも、また一方からも請求することができ、自宅以外の指定する住所へ送ってもらうことも可能です。
 
平成18年度の離婚件数は、26万1千組で約2分に1組の離婚が発生しています。前年より4千組の減少ですし、平成14年度の28万9千組をピークに減少を続けています。
 いよいよ本年4月より始まる、離婚時の年金分割制度導入を前に、離婚待機組みは息を潜めている、嵐の前の静けさなのかもしれません。

 
 私は仕事柄、離婚したほうが「トク?ソン?」、このような質問を多くの方からいただきます。以下の点を留意しましょう。
 

 
@ 2007年4月以降に離婚すれば、年金は自動的に半分は分割されると思っている方が多いようです。
 分割割合はあくまでも、夫との協議の上で決められます。

 
A 2008年4月以降に離婚すれば、専業主婦の場合、合意がなくても自動的に半分にできると思っている方が多いようです。
 「2008年以降の期間について」ですので、それまでの期間については、やはり分割割合は夫と協議して決めねばなりません。

 
B 夫が貰う厚生年金の全部について分割されると思っている方が多いようです。分割対象はあくまでも、夫の婚姻期間中に支払った保険料に対応する年金額です。すなわち、基礎年金や夫の独身時代の部分は年金分割の対象にはなりません。

 
年金分割に関して、特に注意しなければならないことは、

 年金分割を受ける妻が「年金保険料をきっちり支払っているか」なのです。
 原則25年の公的年金加入条件を満たしていなければなりません。
 年金分割は離婚する場合に可能で、婚姻中には出来ません。
 離婚から2年がたつと年金分割の請求は出来ません。
 内縁関係の夫婦は年金制度では認められますが、年金分割では認められません。

 さらに、
 離婚すると、国民年金への加入義務が生まれ、保険料負担が発生します。
 離婚しなければ貰える権利の、遺族厚生年金や中高年寡婦加算を放棄することになります。

 もし離婚となれば、夫婦で築いた財産は全て、話し合いでの分割になります。
 年金分割はちっぽけな財産ではないでしょうか。自宅や預貯金をどうするか、それとの絡みで年金の分割が話し合われるのではないでしょうか。


 いかがですか、、、、、よ〜く考えましょう!