HOME  FPとは? コラム プロフィールとFP倶楽部  講演と執筆
福井から情報発信! ウイークリーおもしろコラムは如何ですか?ご意見お寄せください。

 NPO法人 日本FP協会会員
 ファイナンシャルプランナー
             
CFP® 認定者
ご意見、ご感想はこちらまで→
NO。253 金融オンブズネットと金融商品広告  18.9.11
 首都圏で、弁護士や消費団体関係者や研究者などがつくる「金融オンブズネット」があります。同ネットは2000年11月に発足し、 消費者の視点に立ち金融に関する取り組みを続けています。
 金融オンブズネットは毎年、新聞に掲載された銀行の広告や消費者金融、医療保険や自動車保険、投資信託などの金融広告をを徹底調査しています。そして、「金融・保険商品の広告〜新聞広告を中心として〜」の小冊子にまとめています。そして、消費者に知らせるべき基本的表示事項が欠如している金融商品広告が多い、誤認・誇大広告が氾濫していることを明らかにし、業界に改善を呼びかけています。
 
 
昨年末に発行された「金融・保険商品の広告〜新聞広告を中心として〜(調査期間は昨年7月1ヶ月間)」の小冊子(本年も11月頃発行の予定)によれば、医療保険の広告の特徴として、下記の4点が指摘されています。
 ・広告の本数が極めて多く、医療保険の販売合戦が激化していることを感じさせる。
 ・一面を使って幾種類もの広告を載せ、見にくく、内容を区別できない広告が多い。
 ・告知なしで「入れる」保険の広告の問題性が目立つ。
 ・昨年指摘した問題点が全体として改善されているとは思えない。
 広告の問題点としては、「入れる」保険の問題点と改善すべき点として、次の点を指摘しています。


 
●「医師の検査や健康告知も必要なく、かんたんに入れます!」と横断幕を貼り、全く性格の異なるA,Bの2つの商品広告を載せ、A商品の安い保険料は目立つ場所に大きな字で表示し、B商品の高い保険料を目立たない場所に小さな字で載せ、Bの保険料もAと同様にやすいと誤認させる恐れがある。
 ・「保険開始日から90日以内の発病や既往症など保険金の対象にならない場合がございます」と下のほうに小さな文字で表示されているが、これは警告表示をする必要がある事項である。
 ・告知を必要としないことは、高リスクの集団を対象としたものであり、より高い保険料の負担が必要であることを意味する.本当に「入れる」保険に入る必要があるのか、また、他の選択肢がないか等を十分考えて入るよう広告上で注意を喚起する必要がある。
 ・保障期間は5年であり、更新するときわめて保険料が高くなることに注意を喚起する必要がある。小さな文字で下のほうに書くべきことではない。
 などなど、鋭い指摘が続きます。

 昨年7月、2005年を政府は「経済・教育元年」、金融広報中央委員会は「金融教育元年」と位置付ける宣言をしました。
 「金融機関は優れた金融商品を作り出す責任がある」、「お金の出し手、国民は広い経済金融知識を身に付ける」ことが大切と、ファンファーレを鳴らす役は、竹中平蔵大臣、福井日銀総裁が務めました。
(時同じくして昨年末から今春にかけ、「ライブドア、村上ファンド事件」が起きました)

 しかし現実は誤認をもたらし、誇大とも言える金融商品広告の氾濫です。
さまざまな金融商品が氾濫する、選択する国民に自己責任を求める流れのなか、消費者は戸惑っているの、今こそ、真の「金融教育」が求められているのです。


 
次回は、「金融教育」について、その歴史や現状などについて書きます。