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NO。252 無選択型医療保険のトラブル  18.9.4
 某市消費生活センターへ、次のような「無選択型医療保険」の相談が寄せられました。
 「2年前、告知や医師の診察なしで加入できる生命保険に加入した。2ヶ月前、手術のため入院したので、入院給付金を請求したが、初診が約3年前であり、医師の診断書にその旨記載されていたため、支払いを拒否された。加入時に告知義務はなく、住所・名前などを記入するだけで簡単に加入できると広告しておきながら、給付金が受け取れないのは納得できない。(50歳代男性)」
 
 「社団法人全国消費者生活相談員協会」がまとめた報告書、
「生命保険・損害保険会社の医療保険110番」によると、興味深い実態が浮き彫りになります。
 
昨年の5月の2日間、東京・大阪など全国6ヶ所で実施された電話相談をもとにまとめました。相談を険種類別に見ると、医療保険がトップとなり、その内4割が無選択型保険の相談でした。
医療保険 終身保険 定期付終身保険 がん保険 個人年金保険 養老保険 定期保険
31.4% 13.6% 8.4% 6.5% 2.2% 2.2% 1.6%
 「無選択型の医療保険」は、一般の医療保険と違って健康状態などに関する告知や医師による診査なしで加入できま、「誰でも入れる」を売り物に加入者を増やしています。しかし、契約期間90日など一定期間内に疾病により入院・手術した場合は、給付金支払いの対象になりません。また、契約前から発病していた病気などで入院・手術した場合も支払いの対象にならないことがあります。

 報告書によれば、保険商品の知識が乏しい消費者は、広告を見て自分なりの思い込みをしたり錯覚する傾向があるといいます。
 
「80歳で現在持病があるが、本当に給付金が支払われるのだろうか」、「保険のテレビCMを見て資料請求をしたが、よく読むと過去の病気は支払われないと書いてある。広告の内容と話が違う」、「保険に加入後、70歳の母が病気で入院したが、せいきゅうしても給付金が支払われない」など、広告表示の疑問に端を発した苦情が目立つといいます。
 
 「社団法人全国消費者生活相談員協会」の専門家丹野さんによれば、「加入するのは自由とうたっていても、いざ病気になると、既往症と因果関係のある病気については免責事項に該当するとして給付金が支払われないケースが多々あります。契約のしおりや約款に書いてありますが、テレビCMなどで刷り込まれた情報はなかなか払拭できるものではありません。」
 「消費者が抱いている保険のイメージと、実際に加入している保険の実態にズレがあることです。」と指摘します。

                          (参考:日本FP協会「FPジャーナル8月号」)

   次回は、「金融オンブズネット」の報告書から掲載します。ご期待ください。