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NO。247 ガン保障特約付住宅ローン  18.7.31
 〜 いまやガンは治る時代、それでも「ガン」と診断された時点で
   
ローン残高がゼロ円になります。〜
 
こうしたガン保障特約付住宅ローン」のPRを、テレビや新聞でよく見かけますね。
 これまで、銀行で住宅ローンを借りる時、「団体信用生命保険」に加入し、死亡などの際には住宅ローンの返済は免除されました。新サービスではさらに補償範囲を拡大しガンと診断された時」に、また「ガンが完治」してもローン残高と同額の「保険金」が支払われ、それを債務に充当し精算することで、家族に負担をかけないようにするための新商品です。
 

 ゼロ金利政策が解除され、住宅ローン金利が値上りする中、銀行はこれまでの低金利競争から、「安心」を打ち出す新しいサービス競争を始めたのです。
 この競争には影の仕掛け人がいます。日本で初めて「ガン保障特約付生命保険」を発売した、フランスの金融グループ「BNPパリバグループ」の生命保険部門の「カーディフ生命」であり、
銀行などの金融機関を通じた保険販売(バンカシュアランス)に特化した独自の展開をしています。
 この動きに負けじと、「日本生命」は全国地方銀行協会と業務提携し、この夏から銀行向けの、ガンを含む「疾病保障特約生命保険」の販売を始めました。

 
良いことづくめ、ブームの感がする「ガン保障特約住宅ローン」ですが、「ゼロになります」だけに目がいくのではなく、しっかりした選択が必要ではないでしょうか。
 「ガン保障特約住宅ローン」の場合、ローン金利に0.2〜0.3%程度の保険料を上乗せするのが一般的です。3000万円を金利3%、35年返済で借りた場合、0.3%の上乗せ分の総コストは約213万円と、結構大きな金額になります。「安心」とコストのバランスを考えることが肝心です。
 また、保険金支払いには、「上皮内ガンは対象外」などの細かい規定がつくケースがありますので、どんなときに該当するかを、事前に確かめておくことが大切です。
 既に加入している「団体信用生命保険」、「ガン保険」、「生命保険」と不必要な保障のダブりはないのかも検討の必要ありですね。

参考資料:
 死因をみると、(平成17年生命表)
ガン 心臓病 脳卒中 肺炎 その他
男 性 29.88% 14.88% 11.57% 12.46% 31.21%
女 性 20.54% 19.17% 14.52% 12.01% 33.76%
 年齢別にみたガンによる死亡者の割合、
20-29歳 30-39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70-79歳 80-89歳
9.8% 19.0% 32.6% 43.1% 46.4% 38.8% 23.6%
 主な早期ガンの5年生存率は、、(2003年ガンの統計)
乳ガン 胃ガン 子宮頚ガン 肺ガン
90.6% 91.2% 87.5% 77.4%