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NO。245 ゼロ金利政策って? 18.7.17.
 「ゼロでも良い」、当時の日銀総裁速水氏の一言から「ゼロ金利政策」は始まりました。
 「ゼロ金利政策」とは、
オーバナイト物と呼ばれ、今日借りて明日返すという銀行同士のお金の貸し借りの金利をほぼゼロになるように、日銀が誘導することで、オーバナイト物は短期金利の指標となっています。
 去る14日、ゼロ金利政策は約5年半ぶりに解除され、短期金利はゼロから0.25%に引き上げられました。
 こうした政策が登場したのは1999年、当時はバブル崩壊の後遺症で銀行の「貸し剥がし」「貸し渋り」が横行し、健全な企業でも資金調達ができずに倒産するなど、景気は悪化していたときでした。

 
ゼロ金利が解除されると、金利引上げがスタートします。
 
預けるお金”と借りるお金の金利が上がり始めます。どちらが先に上がり始めるかといえば、当然借りるお金”からです。金利を上げるのは銀行ですから預けるお金”の金利を上げるのは一歩遅く、低くという思いがあるからでしょう。既に、長期金利上昇の動きを先取りし、住宅ローンの金利は上がりだしていますね。
 
これまで、預金金利は「虫めがね金利」と揶揄され、100万円預けて1年で100円の利息、バスを利用して利息引き出しに行くとバス代も出てこない状況でした。
 
長く続いた低金利時代、ゼロ金利時代、私たち国民は本来もらえる金利のどれだけを失ったのでしょうか。
 日銀の白川方明理事は過日、バブル崩壊後の超低金利政策により、 家計部門の利子収入が91年から04年までの13年間で304兆円失われたとの試算結果を明らか にした。試算は1991年の家計の受取利子額(38兆9000億円)が2004年まで続いたと 想定した場合と、実際に受け取った利子額との差で算出したともことです。

 小泉内閣の5年間だけでも、120兆円に上ります。
 
約304兆円はどこへ消えたのでしょうか。
 ゼロ金利でもっともうるおったのは銀行であり大企業でしょう、それで不良債権の処理ができ、景気回復が図れたのかもしれません。

 
過日、
ゼロ金利解除による受取利息増は5,600億円、一世帯当たり年間約9千円」という試算が第一生命経済研究所から発表されています。
 「虫めがね金利」から、ようやく「すずめの涙金利」の感がしますね。