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NO。229 若者の格差拡大社会
(2006.3.20)
「格差拡大社会」「下流社会」「不満足社会」「希望格差社会」の新造語の氾濫です。
これまで国民全て中流意識のわが国、小泉構造改革の旗振りの中、格差が生まれ拡大しているのではないかと議論百出です。
生活保護世帯が100万世帯・147万人を超え、国民約100人に1人が生活保護を受給している、また2000年のOECDの調査「世界の貧困率ランキング」(下表)によるとわが国は驚くべき実態です。
@メキシコ
A米国
Bトルコ
Cアイルランド
D日本
20.3%
17.6%
15.0%
15.4%
15.3%
生活保護世帯の約5割が高齢世帯であり、無年金・低年金がその原因といわれます。
しかし、生活保護受給は若い世帯にも広がりつつあると言われます。
若い世代で拡大する格差は大きな社会問題化となり始めています。それは「雇用格差」より生み出される「所得格差」なのです。
過去の画一大量生産のオールドエコノミーからIT産業やバイオなどの知識産業のニューエコノミーへの経済構造転換の時代、また、グローバル化する熾烈な企業競争の時代、企業はその調整弁を雇用に求めます。
「雇用のかんばん方式」と呼ばれる、雇用の2極化現象が顕著です。企業は、コアの専門的知識労働者は正規社員を、周辺は単純マニュアル労働者の非正規社員を雇用しようとします。
厚生労働省の「平成15年就業形態の多様化にかんする総合実態調査」によると、
正規社員
65.4%
非正規社員
34.6%(H.11年調査と比して、7.1%アップ)
パートタイム
契約社員
派遣労働者
出向社員
派遣社員
臨時的雇用者
23.0%
2.3%
2.0%
1.5%
1.4%
0.8%
15〜24歳の若年者に絞るなら、非正規社員の比率は約45%になります。
リクルートワークスの調査「就業形態別の平均収入(2004年)」によれば、
正社員
派遣
フリーター
パートタイマー
531万円
226万円
167万円
133万円
15〜24歳の若年者に絞るなら、正社員:387.4万円/フリーター:105.8万円です。
若者の格差を埋め出す原因はまだまだあります。
次回は、完全失業率・有効求人倍率、雇用のミスマッチとフリーターとニートについて考えてみましょう。