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NO。199 アメリカの金銭教育とレモネード屋さん
(2007.8.22
「ちっちゃなアレックスと夢のレモネード屋さん」という、実話にもとずく絵本が我が国でも翻訳出版されました。アレックスは小児ガンと闘う4歳のアメリカの女の子。
「病院に研究費を寄付するためにレモネードを売ろう」
「自宅の庭でレモネード・スタンドを開きレモネードを売りそのお金で多くの病気のこどもたちを助けたい」というアレックスの思いは、当日2000ドルの売上となりました。
その噂は広まりマスコミにも取り上げられ、アレックスの活動は2004年にはアメリカ全州でレモネード・スタンドを一斉に開きレモネードを売るイベントとなりました。
2004年8月1日、
アレックスは
自宅で静かに息を引き取りました。わずか8年余の小さな命でした。しかし、アレックスの遺志は全米の子ども達中心にその後も引き継がれ、6月12日は「アレックスのレモネード・スタンド・デー」と定められました。
≪When life gives you lemonns、just make lemonede≫
〜すっぱいレモンをもらったら、甘くておいしいレモネードをつくればいいのよ〜
「たとえどんな困難でも、それを変える方法はある」、この言葉が絵本のキーワードになっています。
我が国では本年を金融教育元年と位置付けられています。(前々回のコラム・N0.197をご覧下さい)。これまでの金銭教育には30年余の歴史が有り、「お金や物を大切にする正しい価値観や選択力を育成しよう」と1973年にスタートとしまし。、これまで延べ1800超の幼稚園、小・中・高校を研究校に指定し金銭教育が行われてきました。
金融教育はこれまでの金銭教育だけにとどまらず、「経済教育」「消費者教育」「キャリア教育」「法教育」などのさまざまな分野とかかわります。
金銭教育の先進国「アメリカ」では、幼少からお金の4つの目的をしっかり教えます。
@「必要なものを買う(ニーズ)ために使うお金」、A「欲しいものを買う(ウォンツ)ために貯めるお金」、B「老後やマイホームのために蓄えるお金」、C「恵まれない人や世の中に寄付をするためのお金」を教えるといいます。
ちっちゃなアレックスのレモネード・スタンドは、まさに「恵まれない人や世の中のために、寄付をするためのお金」のお話です。
アメリカの金銭教育の原点は「レモネード屋さん」と言います。夏の暑い中、公園や道端で、「ワンダラー、ワンダラー」を可愛い声のレモネード屋さんをよく見かけるそうです。子どもたちは、味や値段、看板や売り方、さまざまな工夫をして売上を上げようとします。
ひと夏の「レモネード屋さん」の体験を通して、お金の大切さを学んでいるのです。