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NO。194  人民元切り上げ!? A (2007.7.18)
 中国の人民元の切り上げや為替変動制への移行を求める声が高まっている。
 人民元の対ドルレートは、近年8.28元で推移しています。中国政府は外貨交換を厳しく管理し、元売りドル買いの為替管理により対ドルレートを固定する、事実上の対ドルペッグ(連動)制になっています。人民元と円はドルを中継してリンクしているのです。

 人民元切り上げが我が国に与える影響はどうなのでしょう。
 マクロでとらえるならば、中国向け輸出が多い企業には追い風、一方、中国に生産拠点の重心を移してきたメーカーや中国から製品や原材料を調達している企業にとりアゲンストの風になるでしょう。

 中国からの輸入価格の上昇が我が国の物価に影響を与えるのでしょうか。
 中国からの輸入割合は、工業製品でみると繊維製品75%、玩具・楽器68%、バッグ48%、家具46%です。人民元切り上げの影響を最も受ける品目は繊維製品なのです。
 食料品では、野菜が51%、魚介類21%、果実16%、緑茶、落花生と続きます。
 人民元切り上げによる中国製品の輸入価格上昇、それは国内の物価上昇を引き起し、インフレ圧力となる恐れも考えられます。
 中国製家電を販売する家電量販店では、輸入価格の上昇は転嫁は難しい、収益圧迫になると対応策の検討に入りました。逆に、中国製品にシエアーを奪われてきた繊維業界は日本製品の競争力向上につながると歓迎します。

 円の対ドル相場に影響は出るのでしょうか。
 人民元が切り上げられると、人民元高につれて円高になるのではないかと懸念されています。輸出競争力が低下する、外貨建て投資などが目減りするなどのマイナス面が出ると予測されます。反面、中長期的に見れば、人民元高はむしろ円安要因であり、中国経済の減速につながり、それは日本の対中輸出の減少を通じて景気失速の可能性も考えられるのです。
 
 米国を中心とした「人民元切り上げ圧力」に中国はそう対応すのでしょうか。

 米国は、「中国は不当な為替操作をしている国」と認定し、制裁措置の発動に動き「米中貿易戦争」が本格化する危険性も浮上し始めています