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NO。193  人民元切り上げ!?@ (2007.7.11)
中国の人民元の切り上げや為替変動制への移行を求める声が高まっている。
 人民元の対ドルレートは、近年8.28元で推移しています。中国政府は外貨交換を厳しく管理し、元売りドル買いの為替管理により対ドルレートを固定する、事実上の対ドルペッグ(連動)制になっています。人民元と円はドルを中継して変動していることになります。
 
 去る7月6日、中国政府は今年の貿易黒字は過去最高の700億米ドルに達する見通しと発表しました。昨年から一気に倍増になります。
 1〜5月期の統計によれば、特に対米国・EUの貿易黒字が急増しており、それぞれ390米ドル・258億米ドル、それぞれ62%と128%と非常に高い伸び率を示しています。
 今年通年では対米黒字は1000億米ドル、対EUは黒字は600億米ドルに達するとも推計されています。米国側の推計では、対中貿易赤字は今年は1900億米ドルに上がると予測され、米中間の貿易摩擦はさらに激化の模様です。
 
 こうした状況は、1970年代初頭の我が国に良く似ていると言います。1971、米国大統領ニクソンがドルの金への兌換を停止することを発表したニクソンショックを機に、我が国は、戦後ずっと維持してきた1ドル=360円の固定相場制を308円に切り上げました。その後、73年春には変動制に移行しました。背景には、急増する対米の貿易黒字が対米繊維摩擦などの貿易摩擦を引き起こしていたのです。

 米国・日本を中心に人民元の切り上げ圧力が強まる中、「人民元切り上げXディ」に世界の関心が集まっています。胡錦濤国家主席が訪米する前の8月始め、あるいは10月1日の国慶節(中国の独立記念日)の可能性が指摘されています。
 それでは、人民元の切り上げはどの程度の変動幅になるのでしょうか、
 過日、ゴールドマンサックスの研究レポートによると、人民元の実質レートが5%上昇すれば、中国の輸出入の収支のバランスに影響はなく、10%上昇すれば赤字になると指摘していますが・・・

 次回は、人民元切り上げが我が国に与える影響についてまとめます。
 ご期待ください。