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NO。182 第三のビールと酒税 (2007.4.25)
 「第三のビール」をご存知ですか?
 「第三のビール」とは、通常のビールとは異なり、主原料を麦芽やホップなどに限定しない「ビール風味のアルコール飲料」の俗称です。原材料を工夫し麦芽を使わないので、酒税の上では「その他の雑酒」や「リキュール類」に分類され税金が低く抑えられるので、一般のビールや発泡酒より低価格で販売されています。
 350ml缶で参考小売価格を比較すると、一般のビールの215円、発泡酒の145円に対して、「第三のビール」は125円と安い価格です。
 昨年2月にサッポロビールは「えんどう豆」を原料にした、第三のビール「ドラフトワン」を発売しました。価格の安さとスッキリした味がお客のニーズにフィット、目標を大きく上回る売れ行きで大ヒットとなりました。このヒットで、2004年のサッポロビールの経常利益は前年比3倍、過去最高の180億となりました。
 2匹目、3匹目のどじょうを狙い、サントリービールは昨年6月「麦焼酎」を原料に「スーパーブルー」を、本年4月にアサヒビールは「アサヒ新生」、キリンビールは「のどごし<生>」を発売を開始し一気に第三のビール戦争は激しくなりました。
 現行の酒税法では、アルコール分を1度以上含む飲料を「酒類」と定めています。原料や製造法などの違いで、清酒、合成清酒、ビール、ウイスキー類など10種類に大別、それぞれに税率が異なります。
 酒税の区分と税金を比べてみました。
  区分     ビール  
(麦芽67%以上)
 発泡酒
(麦芽25〜50%未満)
リキュール類 その他の雑種 
1kl当り税額 222,000円 152,700円 119,088円 98,600円
 麦芽比率により、酒税が変わるという「酒税のすき間」を突いて生まれたのが発泡酒であり、麦芽を使わない製造で「酒税のすき間」を突いたのが「第三のビール」なのです。
 
 こうした動きに、財務省は「同種類の酒には税率を適用する」という大原則を掲げ、「第三のビール」の包囲網を狭めだしています。かって、発泡酒も同じ理屈で2003年5月に税率が引上げられました。さて、結末は・・・・・