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NO。156 三位一体の改革 (2004.10.25)
  [三位一体」とはキリスト教の根本原理です。“父なる神” “子なる神、イエス・キリスト” “聖霊なる神”の三者は同質であり、“キリストも聖霊”も“父なる神”と“同じ神性を持ち不可分とされています。“聖霊”とは、イエス・キリスト復活後に使徒達に下された“霊”であり、神自身の分身なのです。
 
「三位一体」の歴史を紐解いてみましょう。
 “新約聖書”の中でこの三者が併記されたのが、2世紀前半です。3世紀の始めにカルタゴの神父が初めて「三位一体」という表現を用いました。
4世紀に、“キリスト”は神か人かを巡って大論争が起きました。
 紀元325年、ローマのコンスタンテヌス大帝が論争に決着をつけるべく、キリスト教関係者を集め、「“父なる”と“子なるイエス・キリスト”は同質である」との結論を出しました。その後、第1回のコンスタンチィノーブル宗教会議で、これが追認され「三位一体の教義」が確定したのです。
 
 
「三位一体の改革」は国と地方の役割分担を見直し、地方が決定すべきことは地方自らが決定するとの考え方に基づく構造改革です。“国から地方への補助負担金の削減国から地方へ配分される地方交付税の見直し”“国から地方へ税源を委譲する”という3点を同時一体で改革を目指すことから「三位一体の改革」と呼ばれます。
 国は地方への補助金を廃止する、その代わりに地方へ税源を委譲する、地方はその税源を自由に使い住民本位の行政を行なうことを目指します。
 
ところが、政府が法案をまとめる期日11月半ばが近づきだすと、利害が絡む地方・省庁・族議員の3者の思惑が入り乱れ「総論賛成・各論反対」、三位一体どころか、三者対立のバトル戦の様相を見せはじめました。
 補助金が廃止となると、その補助金を担当していた省庁は仕事がなくなる、補助金を引っ張ってくることで影響力を誇示し票につなげていた政治家は困る、地方交付税だけは減らして欲しくない地方、それぞれの利害が大きく対立しているのです。
 
 この3月で、国の借金は668兆円になりました。国民1人当たりに約525万円の借金を背負われている計算になります。戦時中の軍事費による財政破綻時を除けば史上最高であり、国家財政は既に破綻しているといっても過言でありません。
 孫や子の世代に多くの借金を残すことは、孫や子のクレジットカードで買い物をしているのと同じことなのです。国や地方の財政を見直す、無駄遣いをなくす、国の仕組みや制度で時代に合わないものは大きく改革を急がねばならないのです。

 おじいちゃんの買い物のつけを回されては若い人たちは大変です。
 改革は「三位一体」ならぬ、「三位バラバラ」「三位対立」にならぬことを願います。
 改革に、「神のご加護あらんことを」
 ちなみに「三位一体の改革」の名付け親は、前の総務大臣片山虎之助さんだそうです。