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NO。148 キューポラのある街、川口市 (2004.8.23)
  若き日の吉永小百合さんの名演技が記憶に残る映画「キューポラのある街」の舞台で知られる川口市、隣接する蕨市、鳩ヶ谷市と進めてきた3市合併が破談との報道です。
 
新市名をめぐっての各市の思惑が土壇場で噴きだしました。3市は新市名を公募したところ“川口”が圧倒的多数、民意を反映すれば“川口”で決る流れでした。
 ところが、合併協議会での最終選考では、投票により「武南」に逆転決定されました。武蔵の国の南を意味する「武南」は、公募市名の中ではその他大勢の小数派だったのです。怒り心頭の岡村川口市長は「民意を無視した決定」と批判し、合併協議会から離脱を表明、3市合併は破談になりました。


 合併協議は新市名をめぐって決裂する例が多いようです。
代表的な例は高松塚古墳などの文化財で知られる、「明日香村(奈良県)」をめぐる騒動です。明日香村は周辺六市町村と合併を進めていましたが、合併すると「明日香村」の名前が消えてしまうことを危惧した住民が明日香の名を残そうと署名運動を展開、最終的に村は合併協議から脱退に追い込まれました。
 全国に目を転ずるならば、ユニークな名称の新・市町村が数多く誕生しています。
 
霊峰白山を仰ぎみる「白山市(石川県)」、甲斐の国から名を取った「甲斐市(山梨県)」、名水四万十川にちなみ「四万十市(高知県)」などなど、地名や山、河川にちなんだ名称が目立ちます。ユニークな例では、良寛さんの「良寛町(新潟県)」や、町にある桜の名所にちなみ「さくら市」、日本名水百選に選定された池があるので「湧水町」などなど、ほほえましい新市名も次々誕生しています。また、沖縄の旧コザ市以来のカタカナ名「南アルプス市(山梨県)」も知られます。

 
我が国の市町村は「明治の大合併」「昭和の大合併」の2度の合併を経て今日の姿になっていますが、国の強い押し付けで進められた過去の合併のしこりがいまだに長く尾を引いている地域も多くあります。そして今、現在3,200にのぼる市町村を約1,000に集約しようと、「平成の市町村大合併」の旗が政府により大きく振られているのです。
 いよいよ、「市町村合併特例法」の期限が7ケ月後に迫るなか、特例法の適用を得ようと日本全土で「市町村合併」のつむじ風が吹き荒れています。市町村合併特例法の有効期限の2005年3月までに合併すれば、合併をした市町村には交付税の減額を一時猶予したり、議員や職員の人員削減にも一定の猶予期間を設けるなどの特典ばかりに
目を奪われている感がいたします。
 
今回の合併は、@私たちの生活圏や経済圏の広域化、A地方分権の推進、B少子・高齢化の進展、C約700兆円の借金を抱える国・地方の財政危機、など市町村を取り巻く状況が大きな変化している中、市町村の規模の拡大や効率化そして行政サービス向上を図ることを目的としているのです。

 ただ、どこの市町村をみても昭和の大合併の反省もなく、どこと合併するか、合併庁舎をどこに置くか、名称はどうするかなど、住民不在の論議ばかりです。
 これからの動きに目を離せませんね。