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NO。138 いろいろ、新紙幣発行 (2004.6.21)
 新紙幣の発行が11月頃と決りました。千円札・壱万円札は準備完了ですが、五千円札の樋口一葉のデザインの調整に手間取ったようです。
 1984年以来20年ぶりに紙幣は一新されます。これまでの「福沢諭吉」「新渡戸稲造」「夏目漱石」の“偉人トリオ”に代わり、「福沢諭吉」「樋口一葉」「野口英世」の“?トリオ”のデビューです。日銀によると女性モデルとして一般の「日本銀行券」の肖像画に登場するのは樋口一葉が初めて、男女共同参画社会の推進を大きく意識したものだそうです。
 今春、某大手消費者金融会社の、全国の男性サラリーマンに対しての調査「一万円札の希望の顔」によると、一万円に出てほしい人は@聖徳太子・A坂本竜馬・B徳川家康・C織田信長・D豊臣秀吉の順で並びます。
 奇しくも本年は「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」、そして未完の「裏紫」などの名作を残した明治文壇の才媛作家“樋口一葉”の生誕130年目に当たります。
 一葉は母と妹を養うため小説家を目指し、東京新聞の小説記者“半井桃水”に師事しますが、小説は全く売れず、いつしか恋い慕う桃水とも醜聞問題から絶好、食い詰めて雑貨店を東京入谷竜泉寺町に開くなど、恋に悩み貧困に向き合い、24歳の短い生涯をひたむきに懸命に生きた近代女性の魁(さきがけ)でもあります。
 東京台東区竜泉寺町にある「一葉記念館」に建つ、戦後再建された「樋口一葉記念碑」から、明治の文豪“菊池寛”の撰文《ここは明治文壇の天才樋口一葉旧宅の跡なり。一葉この地に住みて「たけくらべ「を書く。明治時代の竜泉寺町の面影永く偲ぶべし。今、一葉慕いて碑を建つ。一葉の霊欣びて必ずや来たり留まらん。》を読み取ることができます。
 新紙幣発行の狙いは、偽造犯罪防止が第一といいますが、心理面からもデフレで沈滞した経済を吹き飛ばしたい、またATMや自動販売機、両替機などの更新により国内景気の刺激につなげたいなどの狙いがあるようです。しかし、竹中大臣は「新紙幣発行の経済効果は大きく期待してはいけない、掛るコストを考えると、経済全体への影響は限定的」と語っています。
 それでは真の狙いはどこにあるのでしょうか。
 1984年、紙幣が今のデザインに変わった時、全て新札に換わるのに約2年掛ったといわれます。現在は当時と比べて紙幣の流通量は3倍、全て新札に換わるのに5年を超える期間が必要ではと予測されます。
 「タンス預金」は20兆円といわれています。「タンス預金」を眠りから覚まさせ、消費に向かわせたい、投資に向かわせたい、そんな狙いがあるようです。