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NO。136 第3号被保険者制度 (2004.6.7)
 6月5日未明、年金改革関連法案は参議院本会議で可決、成立いたしました。
 今年は5年に1度の年金改正の年でした。女性のライフスタイルが変化するなか第3号被保険者制度の見直し、パート労働者への厚生年金の適用拡大、など「女性と年金」についての抜本的見直しが叫ばれて来ました。
 しかし蓋を開ければ夫婦の年金分割等だけが浮上、
第3号被保険者制度の抜本的見直しは、またまた5年間先送りとなりました。
 
現行の年金制度で改革すべき最大の課題は「第3号被保険者制度」と言われます。
  「第3号被保険者制度」は、第2号被保険者と呼ばれるサラリーマンや公務員などに扶養されている配偶者を第3号被保険者と呼び、保険料を負担せずに老後に国民(基礎)年金が受け取れる仕組みなのです。
 
この制度が出来たのは昭和60年度の年金改正時でした。それまでは、夫の年金額に配偶者加給年金を加算する形がとられており、専業主婦は国民年金へは強制加入ではなく任意で加入することができました。こうした制度では、専業主婦が国民年金に任意加入した場合は世帯として見た場合に過剰給付となる、国民年金に任意加入していない場合には離婚したり障害を負った時は年金が受けられないなどの問題がありました。

 
第3号被保険者制度に対し賛否両論入り乱れます。

・収入のない専業主婦には保険料の支払能力はない。
・専業主婦は子育てや介護で働きたくても働けないことを理解するべきだ。
・専業主婦の内助の功を認めるべきだ

・共働き世帯や単身世帯と比べて片働き世帯を優遇する制度だ。
・パートで働きながら第3号被保険者に止まろうと働く時間を調整する女性が多く女性の就労の障害になる
・パートなどで働きながら賃金を得ている者もおり保険料負担能力はある。また、夫婦は結婚生活を分担して負担する義務があり、夫は勤務を通じて収入があり妻の保険料を支払える。
第3号被保険者の保険料は本人は負担しないし、夫が支払っているわけでもない。拠出金として厚生年金から国民年金に支払われる形をとっている。第2号被保険者全体で支えている現在の仕組みはおかしい。
・自営業者の妻や母子家庭の母は個別に保険料を納めなければ給付が受けられないの に対し、第3号被保険者は保険料を払わなくてもよいのは不公平である。
・自ら働かない者にも基礎年金が保障されるのは不公平だ。

 
既得権の保護か、女性の様々なライフスタイルに合せた改革か、議論が分かれるところです。皆さまはどう考えますか?