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NO。12 個人外貨資産10兆円  (2002.1.21)
 
 1月16日の日経新聞に「個人の外貨資産10兆円、低金利で海外シフト。9月末に最高」との報道。日銀が四半期毎にまとめる資金循環統計によると、昨年9月末に個人が保有する外貨預金残高は前年同期比8%増の約4兆円。外国株式・債券や外貨建て投資信託などの資産残高は同46%増の6兆5千億に拡大した。家計部門の外貨建て資産残高は前年比29%増の10兆を超え、過去最高。

 外債投資は、昨年6月頃からボトムを脱出し増加に転じています。
昨年10月以降も拡大の傾向にあると言われ、国内の超低金利に比べて高利回り、円安ドル高傾向が追い風、日本国債の格下げによる漠然とした不安、そしてペイオフ対策、株安による日本国内での運用難などなど、さまざまな要因が入り混じっていると考えられています。この傾向を読み果敢に外債投資をした投資家にとっては高収益のリターンを得た方も多いと推測できます。

 円相場は昨年年初、1ドル=101円から現在1ドル=131円と20円近く下落し、短期的にはまだ円安・ドル高傾向と言われています。アメリカが景気対策として数回の利下げの結果、外貨預金は大半が5%台であったものが、今は利率が急低下し2%台が大半、利殖性商品としての魅力は低下しています。1400兆円の個人金融資産の海外流出は続いていると騒がれていますが割合は微々たるものです。
 
 資産三分法、資産四分法と言われて久しいですが、現在は国際化の中で円資産だけでなく、外貨資産にも分散すべきと言う考え方も一般的です。
しかし、当然外債投資にはいくつものリスクが伴います。

価格変動リスク
償還前の売却は、投資元本を割り込む可能性。
信用リスク
発行体の信用リスクやカントリーリスク。
為替リスク
為替市場の変動により投資元本を割り込む可能性。

 しかし、これまでリスクの少ない預貯金しか知らない一般投資家にとって一番のリスクは「情報リスク」ではないでしょうか。
例えば、日々の為替の動きや外貨金利の現状、将来を把握しておられますか?外国の政治や経済の情勢が分かりますか?「個人の外貨資産10兆円、低金利で海外シフト」は昨年9月末の統計情報、その後の情報を知っていますか?
情報の質、取捨選択、タイミング、それを読む深い洞察力がリターンを決める時代なのです。 

 変化を素早く嗅ぎ取り、さまざまな情報を取捨選択して敏速に行動を起こせるプロ投資家、そうした人達の動きが趨勢となって現れてきた時に、慌てて乗り遅れまいと飛び乗る一般投資家。結果泣きを見ている方も多いのではありませんか。過去最高というときには、絶好の投資の時期か一度見直してみることも必要ではありませんか。


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