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NO。114 空前の昭和30年代ブームA  (2004.1.5)
 
 「昭和の思い出を甦らせませんか、昭和の思い出を探しませんか!」。 空前の昭和30年代ブームが巻き起こっています。日本全国、昭和回帰ともいえる昭和の大ヒットです。
 前回@(コラムNO.113)では、さまざまな現象についてご紹介をしました。今回Aでは更に掘り下げ分析をしてみます。

 昭和30年代はどんな時代だったのでしょうか。
 昭和31年の経済白書では「もはや戦後ではない」と高らかに宣言、戦後の復興期を経て30年代後半の岩戸景気・オリンピック景気という高度成長期を迎え始めようとしていました。昭和35年に第1次池田内閣が発足、「所得倍増計画」が高らかに掲げられました。
 人々は毎日額に汗して働き、ハッキリした目標を持ち未来に夢を描いていた時代、物質的に豊かになり憧れの家電3種の神器(テレビ・冷蔵庫・掃除機)を買い揃えた時代、先行き不透明・不安な今日と比べると前向きに逞しく生きた懐かしい古きよき時代なのです。
 昭和28年にNHKがテレビの本放送を開始しました。
 昭和29年2月19日に初のプロレス中継、街頭のテレビに群集が集まる、まさにテレビ時代の幕開けでした。
 昭和33年東京タワー完成。
 昭和34年皇太子ご成婚。国民はテレビでのご成婚報道に釘付けになりました。
 昭和39年4月に海外旅行は自由化され、昭和39年に東海道新幹線開通、名神高速道路開通。
 昭和39年に東京オリンピックが開催されました。
 この約10年間はわが国にとつてもっとも活気がありもっとも大きく変貌したといわれます。。

 こうした昭和30年代に多感な子供時代から青春時代を過ごし、その後の続く高度成長期を支えてきたのが戦後ベビーブーム生まれ・団塊の世代の人たちなのです。ただ額に汗し働き己の楽しみを横におき、国の復興・企業の成長・豊かな家庭のために頑張ってきたのです。社会や企業の中で塊(かたまり)として存在感を発揮してきたその団塊の世代も間もなく定年を迎えようとしている、またリストラでこれまでを否定されるが如き影薄き存在になろうとしているのです。
 我が国の日々を見るとこれで良いのか、国や企業をひたすら信じてきた結果がリストラや老後の年金不安・生活不安とは、これまで額に汗してひたすら己を忘れ働いてきたのは何であったのか、胸の中の何かがガラガラと崩れ落ちるような空しさがこみ上げてくるのす。そんな時、思い出されるのは多感な子供時代、夕焼け空を背にして10円玉を握り締め近くの駄菓子屋へ、欲しいものを欲しいだけ買いたくても買えなかった子供時代が思い出される。やっと少しの余裕と自由な時間を手にして、自分を取り戻せる子供時代への回帰現象が始まっているのです。それはまた「自分発見」「自分アイデンテティ探し」「自分のルーツ探し」なのかもしれません。
 
 一時的なブームではないでしょう、「追いつけ追い越せ」を合言葉に走り続けてきたこれまでから「ゆっくり自分の歩み」へと社会は転換期を迎えているのかもしれません。
 
 是非コラムNO.103「スロータウン」を併せお読みください。
 時代の緩やかな潮目が見えてきます。


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