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NO。110 福島県矢祭町 (2003.12.15)
 
 福島県白川郡矢祭町、福島県の最南端の人口約7千人、清流久慈川が流れ夏には久慈鮎で知られる自然豊か風光明媚な町です。
 今、この小さな町が注目を浴び、全国の町・村から「矢祭詣で」が続いています。

 国により、「平成の市町村大合併」の旗が大きく振られています。「平成の大合併」は明治の大合併、昭和の大合併に続き、現在約3千超の市町村を1千にしようとする構想です。流れに遅れていけないと多くの合併構想が生まれ、合併協議会の設置まで進みながらも合併間際に破談になるケースが続出、合併特例法の期限まで残り約1年半となった今、平成の大合併は赤信号寸前です。このままでは目標の1千市町村は達成できないと焦った国、政府の地方制度調査会は人口1万人未満の市町村を目安に重点的に合併推進すべきと答申、また2005年3月に期限切れになる「合併特例法」に代わる新法を準備と巻き返しに大童です。
 本年に入り、各地の合併協議会が正式解散に追い込まれたところや黄信号が灯ったところは2桁を超えています。その原因を見ると、新しい市や町の名前、市町庁舎の場所、などをめぐっての対立が目立ちます。例えば「奈良県明日香村」、周辺六町村と合併を目指していたが「明日香村の名を残せ、明日香村の存続を」との署名運動の前に合併を断念し協議会を離脱しました。また、「岐阜県益田郡の五町村」、新市名を下呂市とし新市庁舎も現在の下呂町役場にする案に、「新しい市の名前も市役所の場所も下呂では納得できない」とする他町村との溝は埋められず黄信号が灯りました。最大の産業で最大の就職先である役場がなくなると地域が衰退すると恐れるのです。

 そんな中、平成13年の10月、全国に先駆けて「市町村合併をしない矢祭町宣言」の決議をした矢祭町が注目を浴びているのです。
 その決議には次のように述べられています。(一部略)
 ・矢祭町はいかなる市町村とも合併しないことを宣言します。
 ・国は市町村合併特例法を盾に平成の大合併を進めています。その狙いは小さな町や村をなくし、交付金や補助金をなくし国の財政削減に役立てようとの意図が明確です。矢祭町は先人から享けた郷土「矢祭町」を21世紀に生きる子孫にそっくり引き継ぐことが、今、ここに生きる私たちの使命であります。
 @ 独立独歩、「自立できるまちづくり」を推進します。
 A 規模の拡大、大領地主義は望みません。決してそれは町民の幸福にはつながりません。
 B 矢祭町は地理的に辺境にあり、合併により過疎化が更に進みます。
 C 矢祭町は地域ではぐくんできた独自の歴史・文化・伝統を守り、21世紀に残される町づく
りを推進する。

 「喜んで合併するところはない、まだまだ手綱を緩めるわけにはいかない」との国、「合併より自立できる住民の幸せにつながる自立をめざそう」とする町村の深い溝は埋まるのでしょうか。
 


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