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NO。109 メラビアンの法則  (2003.12.1)
 
 厳しい労働市場、全国で再就職や求職を支援するセミナーが労働局や各県主催で開催されています。(私もキャリア支援コンサルタントとして石川県・福井県でメイン講師を勤めています)早期再就職へ向けて、「心構え、準備、自己理解と職業理解、応募書類(添え状・履歴書・職務経歴書の3点セット)の書き方、面接対策と模擬面接」などが標準的なカリキュラムです。参加される中・高年の多くの方々はこれまでの素晴らしい経歴、経験、実績や人生経験をお持ちなのに、その素晴らしいキャリアをしっかりと求人企業に伝えなければいけないのに、伝え方が分からなかったり、控えめになったり、遠慮をしたり、自己PRが苦手であったり、という方も多いようです。
 自分自身を理解し、しっかり応募書類で自己PRを行い、面接では熱意とやる気を込めて自分を“売る”ことが大切です。再就職活動はまさしく自分を売り込むセルフマーケティングなのです。応募書類が面接への鍵であり、そして面接を制するものが再就職活動での勝利を勝ち取るといっても過言ではないのです。面接を制するためには言葉だけでなく、体で、目で、表情・顔で話をし、熱意とやる気をしっかりと伝えることが必要、そのためにメラビアンの法則の活用が効果的推奨されています。

 ところで、「メラビアンの法則」をご存知ですか?
 アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが1973年に提唱しましたが、その法則を一躍有名にしたのは1992年のアメリカ大統領選でした。再選を目指すジョージ・ブッシュ氏(現アメリカ大統領ブッシュ氏の父)とアーカンソー州知事というだけで知名度のないクリントン氏が争いました。史上最大の逆転劇と言われるくらい、大方の予想を裏切りクリントン氏が勝利を収めました。
 クリントン陣営の選挙参謀として大逆転劇を演出、クリントン政権の生みの親と言われるのがデイック・エリス氏です。氏はマーケティングの発想でクリントン氏をいかにアメリカ国民に好印象をイメージ付けるか、そのために利用したのが「メラビアンの法則」なのです。
 メラビアン博士は政治家であれ経営者であれ、話をする人が聴衆に与えるインパクトを分析すると3つの要素があるとの結論を導き出しました。
    ・ 目から判断される:視覚情報       =55%
        
・・・服装、身だしなみ、表情、動作、態度などから
    ・ 耳から判断される:聴覚情報       =38%
       
 ・・・声のトーン・大きさ・速さ、話の間などから
    ・ 言葉遣いから判断される:言語情報   = 7% 

        ・・・話の組み立て、敬語などから
 デイック・エリス氏はこの理論を活用し、大統領選挙においてテレビ等のマスメディアを通しクリントン氏を好印象をもって受け入れられるためのイメージ戦略を展開したのです。
 マーケティング手法から編み出された戦術の一つは、アメリカ国民が好感を持つ服装は「紺色のスーツに赤のネクタイ」と結論付け、クリントン氏はTV討論でもその服装でブッシュ氏と対決しました。またアメリカ人が好む女性の髪の色は金髪として、ヒラリー夫人は髪を金髪に染めかえたといいます。こうしたイメージ作戦もクリントン氏の逆転大勝利の大きな要因となりました。
 メラビアンの法則は、「見かけよりも中身が大切」のこれまでの建前を全面的に否定し「中身よりも見かけも大切」を提唱した学説だとの批判も一方にあります。。
 先の我が国の衆議院の総選挙も、テレビCMやポスターなどに懸命で、公約や党・候補者の中身より見た目重視のイメージ選挙が横行した感がしますね。

 再就職活動のなかでのメラビアンの法則は、素晴らしいキャリアをしっかり備えている中・高年の皆さまに、「服装や身だしなみはすっきり、溢れる清潔感、応対は元気で笑顔、身振り手振りで表情豊か」が大切な面接のマナーであることを教えてくれてるのです。
 再就職を目指す皆様の、早期再就職を心よりご祈念申し上げます。


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