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NO。103 スロータウン  (2003.10.20)
 
 街には、さだまさしの「スローライフストリー」が静かに流れています。

 信州小布施・越中八尾・若狭小浜、この町の共通するキーワードをご存知ですか?

 「信州小布施」は長野県北部の人口1万1千人の町です。江戸時代から北信濃の経済・文化の中心として栄え、富を蓄えた豪商が江戸から「葛飾北斎」や小林一茶などの多数の文人墨客を招き、今に続く文化の薫り高い町を形作ってきました。全国に名をはせる栗菓子と北斎館をはじめとするいくつもの美術館で知られてもいます。
 「越中八尾」は富山県の中南部の人口2万2千人の町です。毎年9月1日から3日にかけて行なわれる「おわら風の盆」で知られています。細く長く広がる坂の町を、胡弓の音色にのせて町流しで3日3晩唄い踊る、その哀愁漂う音色に惹かれる方も多いのではないでしょうか。
 「若狭小浜」は福井県南部の人口3万3千人の市です。京都府に接し、いにしえの飛鳥・奈良時代から朝廷に塩と海産物を納めた「御食国(みけつくに)」としての歴史を持ち、数多くの歴史的遺産にあふれ、風光明媚な自然に恵まれた伝統・文化の香り高い市です。
 その共通するキーワードは「スロータウン」であり、これらの市や町など全国60市町村で結成されている「スロータウン連盟」があります。

 最近スローを冠した言葉がブームになっています。「スローフード」「スロータウン」「スローライフ」「スローマネー」「スローハウス」「スロービジネス」などなど。かれこれ3年位前にファーストフードへの皮肉を込めてイタリアで生まれたスローフードの考え方が日本でも言われ出してからの社会現象なのです。
 戦後50年、我が国は先進欧米諸国に追いつけ追い越せを合言葉に、政治・経済の中央集権システムで経済大国へ突き進んで来ました。しかし、そこに生まれたものは競争や成果そして時間軸の中でスピードを“善”とし、効率や利便性そして新しいものを追う「スピード社会」でした。そうした価値観を見直す時にきているのでは、自然のリズムにまかせ、万事手間ひまをかけて物事に向かっていく、古くよきものの保存・再生を追及する「スロー社会」も“善”ではないかとの反省が生まれ始めているのです。

 「スロータウン連盟」の基本理念の末尾はこう締めくくられています。
『まちづくりのおいて「スロー社会」を自らの新たな社会システムとして目指していこうとする市町村および「スピード社会」と「スロー社会」とが共存する社会システムを目指していこうとする市町村を【スロータウン】と呼ぶ。【スロータウン】においては、原点である地域資源・天然資源を見つめ直し、手間隙を惜しまず、“保存・再生は革命”という強い意志をもって、国民一人一人の真に“よりよい人生”の実現へとつながるまちづくりに取り組んでいく』

 そんなに急いでどこへ行く!?なんて言葉がありました。お互いの「スローライフ」「スロービジネス」「スローマネ」って何だろう等々、見つめなおすことも必要ではないでしょうか。新しい何かが見えてくるかもしれませんね。
 
 


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