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NO。102 カリフォルニア州知事・シュワルツネッガー氏  (2003.10. 13)
 
 米国・カリフォルニア州の知事にシュワルチュネッガー氏が当選。ハリウッド大スター、大富豪、実業家であり、アメリカンドリーム体現者として余りにも有名であるシュワルチュネッガー氏は21歳の時に体一つでオーストりアからアメリカへ移住し、その後市民権を取得した移民出身との報道です。多民族国家アメリカの象徴的なトピックスであります。
 
多民族国家アメリカの総人口は現在約2億8千万人ですが、100年後には倍増の約5億7千万人になると米国国勢調査局は推計しています。その理由は、年間90万人超の移民を受け入れ、特に出生率が約2.9と高いヒスパニク系の移民が増えることによるようです。まさに、「人口は国力の基なりの思想」なのです。

 世界に目を向けるなら、世界の人口は現在約64億人を超えています。1800年ごろは約10億人前後でしたが、1950年ごろから急激に増加してきました。そして2050年には89億人になると国連は推計しています。現在の人口世界一は中国で約12億8千万人、2位はインドの約10億人、驚くなかれ世界の3人に1人は中国人かインド人になのです。
 その中国も2030年ごろの15億人をピークに減少が始まると推計されています。
 先進国ではすでに人口減少が始まっていますが、そのなかでもアメリカだけは人口増加が続くのです。

 一方、
我が国の人口は現在約1億2千6百万人です。江戸時代末期の約3千万人、明治初期は約3千5百万人から右肩上がりで増加してきましたが、いよいよ2006年をピークに減少を始めます。そして50年後には1億人を割り込み、100年後には半減以下の約4千5百万人になると国立人口問題研究所は推計しています。
 昨年生まれた赤ちゃんは115万人、第一次ベビーブームのピーク270万人と比べて半減、そして50年後には60万人とさらに半減すると推計されているのです。超少子化の傾向は止まるところを知りません。少子化対策は遅々として進みません。
 爆発的な人口増加は食料やエネルギーの不足や深刻な環境問題を引き起こす懸念は有るが、
急激な人口減少は国家存亡の危機につながると専門家は警告を発します。
 
小泉総理は過去の年頭所感で「経済成長の原泉は労働人口ではない、知恵と知識だ」と、表現は間接的ですが人口減少にどこ吹く風のコメントです。
 
それに加え、世界一の長寿国となった我が国は、間もなく人生90年時代を迎えようとしています。国民の5人に1人が65才以上、6人に1人が75才以上という超高齢社会がやって来ます。欧米各国は40年から100年かけて緩やかに高齢化しましたが、わが国の高齢化のスピードは急速、総人口に占める65才以上の人口比率が7%から14%になるのに僅か14年しか要しなかったのです。

 これから0〜14才の年少人口と15〜64才の生産年齢人口は大きく減少し65才以上の高齢者人口は増加します。人口ピラミットは大きくバランスを崩し、逆ピラミッドになってしまいます。
 「100年後、関係ない!」ではありません。総人口減少と超少子化・超高齢化の同時進行は、未だ世界のどの国も体験したことのないブラックホールなのです。それは、私たちの“くらしと経済”に人口大革命というべき大変化をもたらすのです。人口大革命は、わが国の経済や活力に大きな影響を及ぼします。経済の縮小は企業経営に量から質への転換、生産性向上を求めます。労働人口の減少は労働集約的な産業に転換を促します。人口バランスの変化はマーケットの変貌につながります。高齢者が活き活き働く時代が到来します。女性の社会進出はさらに活発になります。豊かなシニアマーケット、女性マーケットの誕生です。

 また、我が国は正式移民を受け入れ始め、多民族国家に変わって行くでしょう。 社会保障制度は崩壊の瀬戸際、若い世代が高齢者世代を支える現在の世代間扶養の仕組みは既にほころびています。老後の病気や介護への備え、老後の年金は国にお任せから、自己責任・自助努力の時代になります。

 
超高齢化・総人口減少の急坂、未体験ゾーンへ差しかかります。きっとそこには、これまでとガラリ変わる日本が待っているのです。



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