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NO。10 確定拠出年金元年  (2002.1. 7)
 
 先行していた企業の従業員等が加入できる企業型年金に加え、自営業者等が加入できる個人型年金がいよいよ1月4日から金融機関や郵便局において順次受け付け開始となりました。これで双子の年金が揃い踏み、いよいよ確定拠出年金元年の幕開けです

 従来の退職一時金や企業年金(厚生年金基金や適格退職年金等)を補完するものとして多いなる期待を帆一杯に受けての船出です。これまでの確定給付から(企業や基金が責任を持って運用し、将来もらえる額は決まっている)、確定拠出(企業が拠出してくれるお金を個人が運用して、将来もらえる額は運用次第)への大転換。個人事業者にとっても国民年金基金を補完し、自己拠出により老後資金作りの、個人が船長として自ら舵を握る、自己責任の大航海のスタートです

 導入の背景は国・企業・個人の立場で三者三様。

@自助努力への支援
将来本当に年金がもらえるのかという公的年金への不信不安がある中、個人の努力で老後資金作り。
A年金財政の健全化
景気低迷、企業業績悪化、企業年金の運用難で企業の積立不足額の負担の重荷を軽減。
Bポータビィリテイの確保
労働の流動化時代、持ち運びできる年金制度への要望。

 さまざまなメリットもデメリットも同じく三者三様です。

 モデルとなった米国の年金プランの名を取って「日本版401K」と言われますが、全く似て非なるものとも言われます。各省庁の綱引きの結果、加入者にとって使い勝手やメリットはもう一歩、改善が待たれます。

 経済界の強い要望を受け、日立など15社が先陣を切り鳴り物入りでスタートした新しい制度。長い検討期間の間に我国の株式市場の下落、デフレ経済、企業業績悪化等に水を差され、先陣争い組を除けば直ちに導入に動く企業は少なく、今ひとつ盛り上がりに欠ける静かなスタートです。そして、いよいよ個人も選択を迫られ始めています。
確定拠出年金ビジネスに乗り出す金融機関も熾烈な過当競争と予想以上のコストに早くも、儲かりそうもないと限界を感じ始めています。

 まだまだ同床異夢の確定拠出年金です。しかし時代の大きな潮流です。乗り遅れず、乗り急がず、流されず、企業としても個人としても船長さんの舵取り次第まさしく自助・自己責任時代元年です。


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